本要約「漫画 君たちはどう生きるか」君はどうすべき?
こんにちは!本日は…
「漫画 君たちはどう生きるか」
を紹介したいと思います!
本書の概要は
お父さんを3年前に亡くした
中学2年生、「コペル君」こと本田潤一君が、
日常生活で直面するさまざまな問題を通して、
母方のニートのおじさんと、生き方を考えて成長して行く物語です。
この様々な問題はデカイ出来事が起こるわけではありません、大人になっていけば行くほど、(まぁいっか…)と考えてしまいそうなことばかりなのですが、中学生だからこそ真正面から困難にぶつかっていき苦しみながら真摯に立ち向かい、その困難を乗り越えていく姿に心を打たれます!
今回は「君たちはどう生きるか」から2つお話しさせていただきます!
①自己中心からの解脱
潤一君はある日、理科の授業で「分子や物質を構成する『最小単位』を知り、街の風景を眺めている時に、
「人間も物質である以上、拡大していけば最小単位の塊である。」
ということに気づき、深く考えると
「自分という人間は社会という物質の『最小単位』に過ぎない」
という視点を獲得します。
これは、
「自分が世界の中心である」という考えから「世界の一部分が自分である」という見方への大きな変換であり、
この考えをニートのおじさんは
「地球の周りを太陽が回っている」という天動説から、
「太陽の周りを地球が回っている」という地動説のような考えをもったコペルニクスに似ていることから、コペル君というあだ名をつけてあげます。
中学生でここまで俯瞰的に考えるって信じられないですね…笑
個人投資家で日本一と言われ、タマゴボーロで有名な竹田製菓の代表取締役、竹田和平さんは、いつも、「天が見ている」と思ってきたそうです。
「だれも見ていないけど、天だけは知っている。だから誤魔化さずにやってきたのです」
俯瞰してみることの大切さがわかります!
②自分で自分を決定する
余計なことを考えずに自分が正しいと思ったことをやろう!ということです。
この考え方は
アドラー心理学の 課題の分離や
選択理論心理学に似ています。
本の中ではこんなエピソードがあります。
ある日、上級生からいじめられるコペル君の友達(ガッチン)を見て、「僕が助けてやる!みんなで守ろう!」と言ったにもかかわらず、いざその場面になると怖くて隠れてしまいます。
そこからコペル君は学校にも行かずに友達と顔を合わせるのが怖くなります。
(こんなふうに思われてたら…言われてたらどうしよう。仲直りしたいけどどうすればいいかわからない…)
するとニートのおじさんはコペル君に対し、「余計なことを考えるな!」と言います。
コペル君は悔やんでもしょうがない「過去」や「人の気持ち」ばかりを気にしていました。
「変えられないものに目を向けているのは意味がない、今君はどうすべき??」
これにコペル君は「絶好されようとも僕は謝るしかない」ということに気づきます。
このおじさんがカッコ良過ぎていつも泣きそうになります(なんならこれ書いてる時も泣いてます^ - ^笑)
今なにについて考えるべきか、考えるべきでないか。をしっかりと区別させ、その上でコペル君にどうすべきか考えさせる。
私は教育者を目指して勉強をしていますが、この本に、おじさんに出会っていなければどうなっていたのかな、と考えます
多分「こうしてみようか!」と具体的なことを問題解決の近道だと思いアドバイスするのでないかなぁ、、と思います~_~;
「自力では難しいけど、誰かの協力(足場をかけてあげること(Scaffolding))があればできるかもしれないこと」
これをすることによって1人でやるよりも大きな成長が見込めるのだと
レフ・ヴィゴツキーのZPC(発達の最近接領域)では提唱されています。
ZPCについても今度ブログで詳しく書こうと思います^_^
私もこの本を読んでおじさんのように、足場をかけてあげることの大切さがわかりました!
〜
以上
①自己中心からの解脱
②自分で自分を決定する
でした!
この本は1937年に吉野源三郎が書いた本で、100万部突破のベストセラーとなりました。2017年には羽賀翔一により漫画化され、
『漫画君たちはどう生きるか』のタイトルで2018年3月には累計200万部を突破しました!
「あなたはこう生きるべき!」などは書かれていなくて、
コペル君とおじさんが
「君たちはどう生きるか」と問いかけてる面白い本です!
「自分はどう生きたいんだろう…」とすこし恥ずかしいですが、とても大切なテーマについて考えてみるのも良いと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました!